・国民年金はクレジットカードで支払える
・エポスゴールドカードなら還元率1.5%
・夫婦ふたり分の国民年金を1枚のカードで支払える
・年間100万円の利用で10,000ボーナスポイントで最大2.5%の還元率
について詳しく解説していきます。
超零細個人事業主のコジカは、国民年金をせっせと払っています。そして、国民年金はクレジットカードで払えます。
クレジットカードで払えるのですが、使うカードによって大きくポイントの還元率が変わります。国民年金は払えるけど、還元率が半分になったり、大きく下がったり、中にはまったくポイントが還元されないクレジットカードもあります。
国民年金をクレカ払いした時の還元率の例
楽天カード | 0.2% (通常の1/5) |
アメリカン・エキスプレス ・カード | 0.5% (通常の半分) |
三井住友カード | 0% |
ここで上げている「アメリカン・エキスプレス・カード」はプロパーカードと呼ばれる本家アメックスのクレジットカードです。セゾンのアメックスは国民年金の支払いでも還元率が落ちません。ですが、コジカが持っているセゾンのアメックスの中で最も還元率の高いものでも0.75%です。上で紹介したカードよりは還元率が良いのですが、更に高い還元率で国民年金を支払えるのがエポスゴールドカードです。
エポスゴールドカードで国民年金を支払ったときの還元率
エポスゴールドカード | 1.5%(選べるポイントアップショップ) +1%(100万円の利用時のボーナスポイント) 合計2.5% |
コジカは国民年金を支払うためにエポスゴールドを作ったと言っても過言ではありません。
エポスゴールドカードの基本還元率は0.5%です。ですが、エポスゴールドカードには、「選べるポイントアップショップ」という特典があって、その中から選んだ3つのショップの還元率は3倍の1.5%になります。
選べるポイントアップショップには、スーパーやコンビニ、ドラッグストア、飲食店などももちろんありますが、一般的には還元率が高くなりにくい「公共料金(電気・ガス・水道)」や「モバイルスイカ」、「ETC利用」、「国民年金」なども含まれています。これらがショップなのかという疑問はおいておいて、ポイント還元率が1.5%になるのはけっこう大きい。
令和5年度の国民年金保険料:月額16,520円
16,520円×12ヶ月=198,240円
国民年金は、夫婦で同じ1枚のクレジットカードから支払うことができるので、配偶者も含めた夫婦ふたり分の国民年金の金額は
198,240円×2人分=396,480円
還元率1.5%なので5,947ポイント
コジカのうちは夫婦ともに国民年金なので、国民年金のクレカ払いだけで、年間で約40万円分の支払いをします。選べるポイントアップショップの1.5%還元なので約6,000ポイントがもらえます。
コジカは、国民年金の他にはENEOSでんきとソネット(NURO光を含む)をポイントアップショップに選んでいます。電気代はざっくりですが、
電気代 2万円×12ヶ月=24万円
nuro光 5,216円×12ヶ月=62,592円
396,480円(国民年金)+24万円(電気代)+62,592円(nuro光)=699,072円
699,072円×1.5% =10,500P
と、選べるポイントアップショップの支払いだけで約70万円、1.5%還元なので10,500ポイントが返ってきます。
国民年金や公共料金の支払いで1.5%還元は十分高い還元率ではありますが、エポスゴールドカードにはボーナスポイントの特典があるので、更にポイント還元率は高くなります。
ボーナスポイントで国民年金の還元率が2.5%!
【エポスゴールドカードのボーナスポイント特典】
・年間50万円の利用で2,500ポイント
・年間100万円の利用で10,000ポイント
※ボーナスポイントが2,500Pから10,000Pになります。12,500Pもらえるわけではありません
エポスゴールドカードには、年間50万円以上の利用で2,500ボーナスポイントがもらえ、100万年を超えると10,000ボーナスポイントが貰えます。ここまでの選べるポイントアップショップだけで、すでに50万円以上使っているので2,500ポイントは確定していますが、残り30万円分を税金の支払いや食料品や日用品の購入に充てて100万円に達すると10,000ボーナスポイントをもらえます
70万円(ポイントアップショップ)+30万円(その他の利用)=100万円
70万円×1.5%+30万円×0.5%+10,000P
=10,500+1,500P+10,000P
=22,000P
100万円の利用で22,000Pがもらえるので、全体の還元率は2.2%です。
100万円のうちの70万円分は選べるポイントアップショップで使っているので、ボーナスポイントのうち7,000Pは国民年金の支払いを含めたポイントアップショップ分の支払いでもらえるポイントと考えると、国民年金などのポイント還元率は2.5%!
コジカは、電気代とネット回線(nuro光)を選べるポイントアップショップで選択していますが、モバイルスイカやETCを選択して100万円全部を選べるポイントアップショップでの利用にすると全体でも2.5%の還元率になります。
モバイルスイカで日頃の買い物をすると、セゾンパール アメリカン・エキスプレス カード デジタルのQUICPay支払いの2%よりも高い還元率になりますね。
エポスゴールドカードで夫婦2人分の国民年金を支払う手続き方法
1.エポスゴールドカードを作る
2.選べるポイントアップショップで「国民年金」を選択する
3.年金事務所にクレジットカード払いの申告書を提出、もしくは送付
4.1〜2ヶ月後からクレカ払いがスタート
エポスゴールドカードを作る
まずは、なにはともあれエポスゴールドカードを作ります。エポスカードを作って、しばらく使った後に来るインビテーション(招待)からエポスゴールドカードを作るとゴールドカードの年会費が永年無料になりますが、インビテーションからゴールドカードを作るよりも直接ゴールドカードを作ることをおすすめします。
特にコジカのように選べるポイントアップショップで50万円以上使うような人は、ノーマルカードで数十万円使っていつ来るかわからないインビテーションを待つより、最初からゴールドカードの特典の選べるポイントアップショップをゴリゴリ使っていったほうがお得です。これについては、あとで詳しく解説しますね。
選べるポイントアップショップに「国民年金」を設定する
エポスカードを作ったら「EPOS NET」に登録します。
スマホのアプリからの場合、「プラチナ・ゴールドカード特典」→「選べるポイントアップショップ」で「国民年金」を設定します。
PCからの場合は、「サービス・機能に申し込む」→「選べるポイントアップショップの登録・変更」
コジカはもう登録しちゃってますが、選ぶだけなので難しいことはありません。
「国民年金」以外のポイントアップショップも設定しておきます。コジカは「ENEOSでんき」と「ソネット(NURO光を含む)」を選択していますが、「モバイルスイカ」や「ETC」など300以上のショップから選べます。
年金事務所にクレジットカード払いの申告書を提出、送付
年金事務所に国民年金をクレジットカードで支払う申出書を出します。必要な書類は「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」です。
下のリンクからダウンロード、印刷ができます。
自分ひとりの場合は、この申出書を1通、夫婦二人の場合は2通印刷して記入します。
「国民年金保険料クレジットカード納付に関する同意書(被保険者とカード名義人が異なる場合)」という書類もありますが、年金事務所に電話で問い合わせたら、夫婦の場合はこの書類は必要なく、それぞれの「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」に同じクレジットカードの情報を記入すればOKとのことでした。よく見たら、記入例の一番下に赤字で書いてありました。
国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書の書き方の注意点
「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」の記入例の通りに記入していけば問題ありませんが、気をつけたい点がいくつかあります。
個人番号(または基礎年金番号)
①の個人番号はいわゆるマイナンバーのことですが、ここにマイナンバーを記入して郵送する場合は、マイナンバーカードの表裏のコピーを添付する必要があります。ので、基礎年金番号が分かれば(年金手帳や日本年金機構からのお知らせに書いてある)、その方がコピーの面倒がなくて済みます。
窓口に行く場合でも、マイナンバーを記入する場合は、マイナンバーカードの提示が必要になります。
コジカはマイナンバーカードも持っていますが、手数の少ない基礎年金番号を記入しました。
カード番号
⑤のカード番号にエポスゴールドカードのカード番号と有効期限、カードの名義人氏名(自署)、続柄を記入します。
夫婦ふたり分を同じクレジットカードで納付する場合は、2枚の申出書に同じカード番号を記入します。カード名義人氏名のところは、カードの名義になっている人が署名します。
被保険者との続柄は、カード名義人の場合は「本人」、配偶者のカードで支払う場合は「妻」もしくは「夫」と記入します。カード番号のところの電話番号は、本人、配偶者のときには記入する必要がありません。
納付方法の選択
⑦の納付方法の選択では、「毎月納付」「6ヶ月前納」「1年前納」「2年前納」から選択します。まとめて前払いすると割引されるのでお得に支払えます。が、コジカはそんなお金ないので毎月納付です。もしお金があったとしても、他のこと(優待クロスとか)に使ったほうがたぶんもっとお得なので、毎月納付です。
とはいえ、まとめて払うと、それだけで確実に割引きになるので、お金ある、けど面倒なことはしたくないという人は、6ヶ月前納、1年前納を選択するのもありかと思います。2年前納になると急に割引率がグンっと上がります。上がりますが、国民年金を2年分まとめて支払うので、支払いが2年に一回になります。払わない年はエポスゴールドカードの年間利用額も結構減ると思うので、ここは気をつけたい所です。10,000ボーナスポイントがもらえる年間100万円利用との兼ね合いを考える必要がありますね。
前納を選択する場合は、申込み時期が決まっているので下の表の参考にしてください。
納付方法 | 割引額 令和5年度 | 申し込み時期 |
毎月納付 | 0円 | いつでもOK 申込みから1~2ヶ月後からクレカ納付が始まる |
6ヶ月前納 | 810円 | ・4月分〜9月分→4月末日にクレカ立替納付→2月末までに申し込み ・10月分〜翌年3月分→10月末日にクレカ立替納付→8月末までに申し込み ※申込みが間に合わなかった場合は、次の6ヶ月前納まで毎月納付 |
1年前納 2年前納 | 1年前納 3,520円 2年前納 14,830円 | 4月分〜翌年3月分(1年分)、または翌々年3月分(2年分)→4月末日にクレカ立替納付→2月末までに申し込み ※申込みが間に合わなかった場合は、翌年3月まで毎月納付 |
ご利用いただくクレジットカード
最後のご利用いただくクレジットカードに◯印を付けてください、のところは、エポスという選択肢はないのでVISAを選択します。
国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書の送付
記入した申出書は管轄の年金事務所に提出する、もしくは郵送します。
コジカの住んでいる市には年金事務所がなく、距離的に近い最寄りの年金事務所に電話で問い合わせたのですが、その年金事務所は管轄の事務所ではありませんでした。管轄外の事務所に郵送しても処理されますが、その分時間がかかってしまう場合があると年金事務所の方が言っていたので、管轄は確認しておきたいですね。
年金事務所の管轄は、「全国の相談・手続き窓口」から「都道府県」を選択して、「年金事務所管轄区域一覧 〇〇県内の年金事務所管轄区域」から確認できます。
管轄を調べた際に、年金事務所の住所を確認して、
「〒◯◯◯−◯◯◯◯ 住所 ◯◯年金事務所 国民年金課 御中」
として切手を貼って投函しました。
国民年金のクレジットカード払いスタート
クレジットカード納付申出書を投函してから1週間後くらいに年金事務所から「書類の送付について」のお知らせが夫婦連名で届きました。
この内容は、
・国民年金のクレカ払いの申し出書を受付しました。
・1〜2ヶ月後に「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)のお知らせ」が届く。
・クレカ納付が開始るまで納付書で納付して。
といったものでした。国民年金のクレカ払いが開始されるまでに1〜2ヶ月かかるので、受け付けました、というお知らせが来ると安心して待っていられますね。
そして、投函してからひと月とちょっとが過ぎた頃に「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)・納付額通知書」が夫婦それぞれに届きました。
クレカ払いのスタートが令和5年の1月分からになっているので、納付書で支払うのは令和4年の12月分までです。
支払期限が1月末までの「12」と書かれている納付書まで支払いました。
これで無事に、エポスゴールドカードで、夫婦二人分の国民年金を支払う手続きが完了しました。EPOS NETでもちゃんと2人分の国民年金が引き落とされるようになっています。
エポスゴールドカードは有効期限時に再手続きが必要
エポスゴールドカードは有効期限が来て、新しいカードへ切り替えるタイミングで再度「クレジットカード納付(変更)申出書」の手続きが必要です。
年金事務所から届いた「書類の送付について」に同封されていた紙によると、国民年金法に基づいて指定を受けた19社が発行するクレジットカードは有効期限切れのカードの切り替え時に改めての手続きは必要ないみたいです。が、残念ながら、この中にエポスゴールドカードを発行している株式会社エポスカードは含まれていません。
エポスゴールドカードの更新時には、再度、国民年金のクレカ変更手続が必要となることは覚えておきましょう。それまでに、指定を受けて手続きなしになってくれると嬉しいですね。
エポスゴールドカードの利用は100万円ちょうどがお得!
ここまで見てきたように国民年金の支払いでも高い還元率でポイントがもらえるエポスゴールドカードですが、年間100万円の利用を達成して10,000ボーナスポイントを獲得したあとは、還元率が大きく下がります。
【100万円ちょうどの利用分】
《普通の利用》
0.5%(基本還元率)+1%(ボーナスポイント)
=1.5%
《選べるポイントアップショップ》
1.5%+1%(ボーナスポイント)
=2.5%
【100万円超えての利用分】
《普通の利用》
0.5%
《選べるポイントアップショップ》
1.5%
100万円の利用を超えた分の選べるポイントアップショップでの利用は1.5%ですが、それ以外の利用では0.5%と、楽天カード(1%還元)など元々年会費無料のクレジットカードよりも還元率が下がってしまいます。
年間でどのくらいエポスゴールドカードを利用したかは、スマホのアプリから簡単に確認できるので、利用金額の調整も難しくありません。
エポスゴールドカードで国民年金を払うならインビテーションなしで作ろう!
エポスゴールドカードは、ノーマルのエポスカードを作って、しばらく利用した後に来るインビテーション(招待)から作ると年会費が永年無料です。なので、ノーマルカードからスタートしがちですが、コジカは直接エポスゴールドカードを作りました。
その理由は、ノーマルカードには選べるポイントアップショップがないので、0.5%の還元率で使い続けてインビテーションが来るのを待たなくてはいけません。インビテーションが来るまでの利用額は30万円とも50万円とも言われていますが、公式なアナウンスがあるわけではないので、実際のところはいくらで来るのか、いつ来るのかは分かりません。
コジカのように国民年金を始めとした選べるポイントアップショップだけで年間50万円を超えて使うなら、直接ゴールドカードを作ったほうがお得でもあります。
エポスカード のポイント還元 | エポスゴールド のポイント還元 | |
年会費 | 永年無料 | 5,000円(税込) 年間50万円利用で 翌年から永年無料 |
年間50万円利用 | 2,500P(0.5%) | 2,500P(0.5%) +2,500P(ボーナスポイント) =5,000P |
選べるポイントアップショップ で年間50万円利用 | ポイントアップショップなし 50万円利用で 2,500P(0.5%) | 7,500P(1.5%) +2,500P(ボーナスポイント) =10,000P |
選べるポイントアップショップ で年間100万円利用 | ポイントアップショップなし 100万円利用で 5,000P(0.5%) | 15,000P(1.5%) +10,000P(ボーナスポイント) =25,000P |
ノーマルカードで50万円利用した場合は2,500Pしかもらえませんが、ゴールドカードでは、50万円の利用で2,500ボーナスポイントがもらえるので、基本還元と合わせて5,000Pがもらえます。直接ゴールドカードだと最初の年は年会費5,000円がかかるので、ノーマルカードの方がお得ですね。
ですが、ゴールドカードで選べるポイントアップショップで50万円を利用した場合は、1.5%還元とボーナスポイントを合わせて10,000Pです。年会費5,000円を支払ってもそれ以上のポイントが返ってくるので、ゴールドカードの方がお得ですね。翌年以降、確実に年会費が無料になりますし。
もらえるエポスポイントは、プリペイドカードにチャージすれば、1P=1円としてVISAの使えるところならどこでも使えますし、AmazonギフトカードやVJAギフトカードなどにも1P=1円の価値で交換ができるので、年会費を支払った分以上のポイントが返ってくれば、損することはありません。ゴールドカードのポイントは期限もないので消滅する心配もありません。
国民年金以外にも公共料金やモバイルスイカ、ETCを利用して100万円利用したら、先にも書いたとおり更にポイントがアップします。
そして、もう一つ、エポスカードからエポスゴールドカードへ切り替えると、当然ながらカード番号が変わります。もし、ノーマルカードで国民年金の支払いを考えているとしたら、ゴールドカードに替えた時に国民年金のクレカ払いの手続きが再度必要になる点でも直接ゴールドがおすすめです。
更に、エポスゴールドカードには、無料で空港ラウンジが使えたり、持っているだけで海外旅行の保険が使えたり、海外旅行中の日本語のサポートデスクが使えたりと、ノーマルカードにはない特典も使えます。こうなってくると、ゴールドカードのインビテーションをもらうためだけにノーマルカードで何十万も使っている場合ではありませんね。